あさひ学園 - Asahi Gakuen文科省・外務省支援
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あさひ学園便り

熱くなれる何かと、一緒に力を合わせる仲間がいれば、 結構なことができる

発行:
第446号    2023年10月7日
著者:
あさひ学園校長 西 克夫

 1×2=3  1+1=3
 数学ではこんな数式は成立しません。しかし、私たちの生活の中では立派に通用すると考えます。「ひとつのことにいつもの2倍熱中すると、その成果が2倍以上になって表れる」、「同じ目的で行動する人が2人いて、力を合わせると3人分ぐらい(3人分以上)の力を発揮する」ということです。これは、私たちひとりひとりにたいした力がなくても、大きな力を発揮できるチャンスがあるということを物語っています。


 今までの子どもたちの様子を見ていると、普段の学校生活の中で、協力しなければできないことが多くあり、なんとか乗り超えていました。また、学校行事などでは、ひとりひとりの力がまとまることで、素晴らしい成果を残していました。「人はヒトとヒトが支え合っている」と「人」という漢字の意味を小学校で教えます。これは、同じ興味や関心を持つ友だちに対して、仲間意識が芽生え、夢中になって語ったり、行動を共にしたりする中で、支え合いが生まれるということです。「失敗しても仲間がカバーしてくれる」「弱気になれば励ましてくれる」そんな仲間の存在は心強く、良い仲間に出会えるということは、人生における貴重な財産となります。


 今、あさひ学園の子どもたちは、4月の新しいクラスでスタートした頃より、仲間と一緒に活動していくうちに、友だちの今まで知らなかった面を知ったり、自分の気づかなかった面を引き出してもらったりしていると思います。時には批判しながらも互いの良さを認め、支え合うことで一緒に成長できる関係、真の仲間になっていくのではないでしょうか。何か熱中できるものがあって、一緒に力をあわせられる仲間がいれば、生活は楽しくなります。元気に生活を送れば積極的になれるので、自然によい結果が向こうからやってきます。1×2が2でなく、1+1が2でない、無限大であるということを実感できる、そんな『学校』になればと願っています。

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