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あさひ学園便り

結果だけでなく、努力をした過程を褒める

発行:
第451号    2024年3月2日
著者:
あさひ学園校長 西 克夫

 3月は卒園卒業式・修了式があります。1年間の学びを終えた子どもたちは、新しいステージへと歩みを進める時期です。この1年間で、自分のどこが伸びたと感じているでしょうか。私が昨年の4月から見てきた中で、子どもたちの成長を感じたことをいくつかあげてみます。

 

・前日まで現地校に通って土曜日は休んだり、ゆっくりしたりしたいと思うだろうに、登校時には、笑顔で元気な声であいさつをする子どもがたくさんいました。その子どもの近くには、同じように気持ちの良いあいさつをする保護者の方の姿がみられました。

 

・授業中に先生の話や他の児童生徒の発言を、しっかりと聞くことができる子どもがたくさんいました。聞く力のある子どもは、周りの人に自分の考えをしっかりと伝えようとする姿が見られました。

 

・授業中や休み時間に友だちへの温かな言葉がけや応対ができる子どもがたくさんいました。そんな子どもの周りには、笑顔で接するたくさんの仲間がいました。

 

・ 各行事や学習のまとめの発表などで、本番に見せる真剣な子どもたちの姿と集中力には目を見張るものがありました。そのような子どもたちから、多くの感動やパワーをもらいました。


 このように、どの子どもも1年間の学びを続けてきた中で、成長した姿があると思います。そんな子どもたちの伸びたところを認めるとともに、その姿の背景にある子どもたちの「努力」に着目して賞賛することが重要だと思います。努力して結果が出ると、自信となり次も挑戦しようという意欲につながります。


 しかし、努力せず結果が出た時、それをほめてしまうことにより、傲(おご)りが生まれる場合があります。よって、その見極めは大切です。また、努力もしていないのに結果が出ないことをただ嘆いている子どもには、それがいつか後悔につながることだと意識させる必要があるかもしれません。

 

 努力をしても必ず成果が出るというかというと、すぐに結果に表れないことの方が多いと思います。しかし、結果が出ないとしても、その努力を積み重ねていくことに大切な意味があること、そして、目には見えなくても、それが次へのつぼみのような形で残っていることに気づかせたいものです。

 

 子どもたちの姿を、そんな目で見守り、結果だけでなく努力をした過程を褒めることにも心がけていきたいと思います。

 

 最後にこの1年間、保護者・関係者の皆様には、あさひ学園の教育活動に多大なご理解とご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。

 

 あさひ学園校長 西 克夫

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