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あさひ学園便り

新年あけましておめでとうございます

発行:
第449号    2024年1月6日
著者:
あさひ学園校長 西 克夫

 新しい年を迎えましたが皆様におかれましては、御家族でよい年を迎えられたことと思います。 また、新たに子供たちが何か目標に向けて努力しようという気持ちを、持つことができたでしょうか?

 

 今はできていないけど、ちょっと頑張ればできるようになる簡単なもので良いので、目標を立てて実践していくことの大切さを理解するために、ぜひご家庭でも話題にしていただければと思います。そして、その目標が1つでもできるようになれば、前より成長したことを認め、子ども自身が実感できるように賞賛していきましょう。

 

 その目標の中に、できれば貴重な伝達のツールとしての日本語力を向上させるために努力していきたい、ということがあってほしいと思います。なぜなら、あさひ学園が時間を有効に活用し、日本語力を身に付けるための学びの場になればと考えています。御家庭でも同じような環境で、子どもが日本語で学ぶことを抵抗なく受け入れていけるような場になってほしいと願っているからです。

 

 昨年12月、小学部5、6年生を対象に「日本語力検査」を行いました。検査内容は今まで習った漢字に振り仮名をつける問題と作文(200字以上400字以内)を書くというものです。小6はこの検査結果がそのまま中学部内部進学の判断材料になるため、もし基準点に満たない場合は再試験、そしてそこでも基準点をクリアすることができなければ、中学部への内部進学は認められないという重要な検査です。

 

 今回の「日本語力検査」を担当した河野指導主事から、検査を終えて次のようなコメントがありました。

 

 「漢字の読みについては、問題が昨年とは異なるため単純比較はできませんが、平均点は低下しました。 (5年生61.3⇒57.0 6年生62.2⇒62.0) しかし、6年生は経年比較をすると昨年よりも伸びていると思われるので、今年度の取組の成果が表れているといえます。また、漢字の読みの誤答を分析すると、音声から入っているための覚え間違いが見受けられました。(例)絶対⇒(ぜんたい)、親しく⇒(ひたしく)、具合⇒(ぐわい)等多数あり。 これを改善するためには、『書くこと』や『音読』を日常的に取り組むことが大切だと思います。

 

 作文については、おおむね満足する文章が書けていました。しかし、段落の意味や、字数制限を理解していない児童もみられました。字数については、日記やミニ作文、授業のまとめや感想などコンパクトで日常的な書く機会を大切にして、何文字になるかを確認するといいでしょう。 作文を書く上で、漢字の使用については4年生程度の漢字は使えるようになる必要があります。1、2年程度の漢字だけでは、作文が稚拙に見えてしまうからです。ぜひ、習った漢字を文章に使えるようにしてください。

 

 また、口語文でスピーチ原稿のように呼びかけ調のものも多くみられましたが、今一度、口語と文語の違いについて確認する必要があります。普段から日本語で書くことに、慣れていってほしいと思います。」 ぜひ、今後の日本語力を高めるための参考にしてください。

 

 今年もよろしくお願いします。

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