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あさひ学園便り

令和4(2022)年を振り返って来年に願いをつなぐ

発行:
第437号    2022年12月3日
著者:
あさひ学園校長 平居繁和

 早くも師走になりました。私の年齢になりますと1年が加速していくようです。特にこの1年はオンラインから対面授業に変わった時期でしたのでそのスピードも高速でした。ここで皆様の大きな協力を得て乗り越えてきたことを振り返り、その願いを来年につなげていきたいと思います。

 

1~3月

 開校していたのはサンゲーブル校のみ。オミクロン株感染拡大の影響により他の3校の開校ができない状況になりました。そんな中でサンゲーブル校では、感染防止対策を行いながら子どもたちの笑顔いっぱいの学校の1日を過ごすことができ、対面授業再開への目標を持ち続けることができました。開校できなかった学校においても、この2年間のオンライン授業の継続により、先生方や子どもたちが教え方や学び方に慣れ、充実した授業を行えたことも成果の一つでした。

 

4~8月

 トーランス校で開校することができました。サンタモニカ校は工事のために移転しなければならなくなりました。教材配付を事務局駐車場で行ったり、入園入学式をホテルで実施することになったりと今確実にできることを進めていく方針で実施していきました。UCLA での授業では、その対応にご苦労いただいたのに貴重な体験ができたと言ってくださった保護者もあり、嬉しく思いました。オレンジ校においても、現地の催しに使うため5月28日まで借用できなくなりました。子どもたちの意欲を持続するには厳しい期間であり、この2か月は本当に長く感じました。ようやく開校できたものの学校移転をしなければならなくなり、授業の継続がここまで難しいものかと思いました。移転の連絡を受けた翌日、視察に行きました。父母の会の役員さんや学校執行部が教室や安全巡回場所など授業に必要な様々な確認をされ、授業を実施させたい願いの強さの姿に心を打たれました。

 

9~12月

 サンタモニカ校とオレンジ校においては、移転校での授業が開始されました。学校が違うと様々な対応も変わってくるため大変だったと思います。しかしながら、1週1週を積み重ねるごとに早く慣れて学校を楽しむ姿が見られました。何より運動会が3年ぶりに実施できたことは大きな喜びです。弁論大会も無事実施することができ、高等部の生徒の表現力の豊かさに驚きました。そして、本日保育・学習参観および学級懇談会を実施できることで、行事ができる状況が整います。

 

 コロナ禍をどのように抜け出していけるのか、先の見えない大きな不安のなかで進んできた学校ですが、ようやくあさひ学園の魅力が引き出せる基盤ができたと思います。日本と同じような1日を過ごし、学びに意欲をもち笑顔いっぱいで活動できる学校をようやく取り戻せました。今後とも皆様のご協力をいただき、来年にはさらに魅力あるあさひ学園に向かっていきたいと思います。

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