あさひ学園 - Asahi Gakuen文科省・外務省支援
ロサンゼルス補習授業校

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卒業生・同窓生便り

第四十九回 江藤 豪 さん

江藤 豪さん略歴
在籍トーランス校 小学部6年-中学部2年
(現地校) Palos Verdes Peninsula High School
2007年Loyola Marymount University入学
2009年University of Hawaii at Hiloに転校
2012年University of Hawaii at Hilo卒業
2012年KDF US, Inc 入社
現在Canon Solution America 勤務

アメリカで学ぶ日本語の大切さ

小学校6年生の夏よりアメリカで生活を始められ、現在はCanon Solution Americaで日本企業を顧客に営業/アカウントマネージメントとしてご活躍の江藤豪さんにお話を伺いました。

あさひ学園では、いつ在籍され、どんな生徒でしたか?

小学部6年生から中学2年まで(2000年-2003年)を、あさひ学園トーランス校で学びました。編入当時は友達が少なかったのですが、大好きなサッカーと勉強を通して色々な友達を作ることができました。元気があり、友達が多かった生徒だったと思います。先生とは僕が抱える現地校での問題に相談にのっていただけるほどの良い関係を築けることができ、しっかりと勉強に集中していました。
英語の勉強、現地校とあさひ学園の宿題の両立、それぞれがとても難しく、普段の生活のバランスを取る事が大変でした。でも、両親のサポートもあり、なんとか両立することができました。毎日約30分から1時間をあさひ学園の宿題に費やしていたように思います。

あさひ学園で楽しかったことや友達との関わりについて聞かせください。

在籍中に、バックグラウンドの異なるユニークな人や友達に出会うことができました。彼らと出会えたことが、<私自身にとって>一番のプラスです。当時の日本人社会ではサッカーがポピュラーで、私はブリッジUSAのLA WINGS に所属していました。同じチームにあさひ学園の生徒が何人かいて、彼らとランチを食べたり、休み中にサッカーをしていたことは楽しい思い出です。
あさひ学園時代に出会った友達とは、今でも連絡を取り合っています。時々、トーランスにある LA Galaxy Soccer Center でフットサルをしたり、食事をとったりしています。日本に帰国してしまった友人もいますが、日本に帰る際には今でも連絡を取り合っています。

6年生でロサンゼルスで生活を始められ、いかがでしたか?

最初の3年間は、ものすごく大変でした。こちらでの生活をはじめて1年ぐらい経った頃、日本に帰りたいと思ったこともあります。英語がまったく理解できなかったので、現地校で他の生徒や先生とコミュニケートするのが大変でしたし、あさひ学園でも編入後の最初の2-3ヶ月は友達ができず、苦労しました。
日本からアメリカに引っ越した当時は英語だけに集中したいと思っていましたが、あさひ学園で日本語を勉強したことで、今こうしてバイリンガルになることができたと思っています。グローバル化の今、日本語と英語が話せるというのはいろいろな意味でかなりのプラスで、アメリカでキャリヤを積む機会につながったと思います。
仕事で日本語を毎日使いますが、あさひ学園で学んできたからこそ、英語と日本語を両立することができていると思います。
英語だけではなく日本語も勉強しようと思った理由は、将来バイリンガルになりたいと思ったからです。父から「グローバル化がすすむ中、英語と日本語を話せれば将来色々な好機に恵まれる」と言われたのを強く覚えています。

大学生活について聞かせください。

私はずっとサッカーをしていたのですが、高校2年(Junior Year)の時にサッカー奨学金のオファーを受け、高校時代当時のクラブサッカー監督との関係もあり、Loyola Marymount Universityで学ぶことにしました。その当時はプロサッカー選手になりたいと思っていましたが、商業や経営管理にも興味があったので Business Administration を選びました。2年間Loyola Marymount University学んだ後、違う文化を経験したい理由もあり、ロサンゼルスから離れ、University of Hawaii at Hilo に転校することに決めました。University of Hawaiiからも、奨学金を受けることができました。
大学生活は、スポーツをしていたので毎日大変忙しいスケジュールでした。朝の6時から8時まで練習、その後クラスというのが毎日のスケジュールで、勉強とスポーツの両立は大変でした。でも、ロサンゼルスとハワイという違う環境を経験でき、とても勉強になりました。
勉強とサッカー以外では、ハワイ島でのハイキング、アウトドアアクティビティー、海に行ったり、他の島に旅行などをしたりして、楽しんでいました。

現在の仕事について、お話ください。

現在は、 Canon Solutions America (キャノン)で営業をしています。日本企業向けに、複合機や他のオフィスソリューションの販売をしています。業種の異なるオフィス内での「プリントコストを効果的にマネージするソリューションをどう実装するか」といったコンサルティングもしています。
各会社でどのようにインボイス、パーチェスオーダーなど様々な書類をマネージしているかを調べ、どのようにすればもっと効果的 (cost effectively)に 生産性(Productivity )を高めることができる(Increase) かといったアイディアの提案をしています。それ以外には複合機やプリンタなどの営業もしています。

多くの組織にとって、印刷コストはしばしば大きな支出の一つです。この費用は、コピー機や印刷機のサービス費であったり、インク代、紙代、データー入力や失ってしまったデーターの修復やデーター検索のための人件費です。私はキャノンが持つ手入力を省略する(自動入力)ソフトや誰が何を印刷したかを記録し監視するソフトを活用するなどして、経費節減のために何ができるかなどの相談に応じています。

将来の夢や抱負について、お聞かせください。

これからもアメリカでキャリアを積み、営業だけでなくアカウントマネージメントとしてもバランスが取れた人間になりたいと思っています。今の夢は、2017年から2018年にかけて200人程度が働くキャノン営業部でトップ30人の中に入ることです。
抱負は、お金を貯め、またハワイにいつか移住することです。ハワイの文化や環境がものすごく自分に合っているので、いつかまたハワイに戻りたいと思っています。その他には旅行をして、色々な文化を見聞したいと思っています。
人生は長くないので、多くの経験をして、色々な人との関係を増やし、他の人間からも頼れる人間になりたいとも思っています。

最後に、後輩たちへのメッセージをお願いします。

勉強は、大切です。でも、自分の趣味や好きな事とうまくバランスをとれたライフスタイルを貫くことは、ものすごく大切だと思っています。絶対に夢をあきらめずに努力すれば、必ずいい結果が出ます。グローバル化の中、英語だけではなく日本語もしっかり勉強することで、将来、色々な可能性が増えます。英語と日本語を両立することは、とても大切だと思います。

お話を聞かせてくださり、ありがとうございます。多くの経験を重ねられ、夢に向かって進まれるよう応援しています。
また、今は仕事を通して、あさひ学園とも関わりを持っていただいています。これからも、よろしくお願いします。

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