卒業生・同窓生便りの第29回は富士通勤務の東條浩さんからです。あさひには小学1年生の途中までと、小学5年生から中学部卒業まで通いました。小さい時から、日本と米国の生活を交互にされたいたためか、あさひでの勉強が苦痛ということはなかったものの、土曜日1回で日本の平日5日分の学習内容をこなすことは量的に大変な負担であったようです。現地の高校を卒業後、ビジネスへの関心から、横浜国大経営学部に入学、経営組織論を中心に勉強されました。大学卒業後、富士通の入社、海外営業や国内営業を経て、現在は海外グループを含む社内システムの企画・統括を行う部門に属しています。2年前に、社内教育制度を利用して、アリゾナ州のサンダーバード経営大学院へ留学、グローバルな経営理論や顧客からのコンサルテイングプロジェクトへの取り組み方を中心に学ばれています。在校生の皆さんには、世界がグローバル化、ボーダーレス化する中で、言葉のバイリンガルだけでなく、異文化コミュニケーション能力を高めてもらうことを強く望んでいます。そして、ずべての分野に積極的に挑戦する「心」を常に持つことの重要性も伝えてきています。
皆さんはじめまして。1993年にパサデナ校中等部を卒業した東條浩です。私のアメリカ生活は2歳の頃から始まりました。1回目は父の仕事の都合で2歳から小学校1年まで5年間。その後日本に帰国して、再びアメリカにやってきたのは小学校5年生から高校卒業までの7年間。そして現在、3度目のアメリカ生活をアリゾナ州で送っています。日本で大学を卒業後、富士通株式会社に入社し、社内教育制度を利用して、現在Thunderbird School of Global Management(サンダーバード経営大学院)にてGlobal MBAを学習中です。
2007年秋よりビジネススクールに通い始め、卒業まで数ヶ月となりました。ビジネスがよりグローバルになっている今、グローバル分野で常にナンバー1の評価を得ている Thunderbird MBAを選びました。ここアリゾナ州は、砂漠やサボテンがあり、昔の西部劇にでてくる風景も数多く残っています。自然も大変豊かで、グランドキャニオンを始めグランドサークルを中心とした国立公園も数多くあります。気候はロスと似ていて常に温暖で乾燥していますが、唯一違うのは夏場の連日40度を超える猛暑で、太陽の日差しが痛く感じるほどになります。
ビジネススクールでは、1年目は経営の基礎を幅広くそして深く学び、2年目は学んだ経営知識を実際に使う・活かすことに重きを置いています。私は1年目をインプット、2年目をアウトプットの時期と捉えています。事業計画書の授業では、今まで学習してきた経営知識全てをビジネスプランに反映させます。最後は教授が招待する投資家(証券会社、起業家、VC)の目の前でプレゼンをし、彼らにフィージブル(実行可能)な事業計画書か否かを評価してもらいます。コンサルティングの授業では、コンサルティングの基礎知識を学びながら、今までの経営知識全てを活かしてクライアントに対してコンサルティングプロジェクトを行います。これは学生の「勉強」の一環としてのコンサルティングプロジェクトではありません。企業側もその対価として、大学側にコンサルティング費用を支払っているため、学生もプロ並の厳しいアウトプットが求められます。
現在私が最も力を入れて取り組んでいるのが、教授と1対1形式のコースです。当校では少数制の特色を活かして、(負荷は相当高くなりますが)教授と直接研究に取り組むこともできます。私の研究テーマは、真のグローバル化が追求される際の適切なプロジェクトマネジメント(PM)に対する取り組みです。
課外活動では”President’s Campus Greening Challenge”といった学長主催の学内における二酸化炭素削減提案大会があり、アメリカ人、中国人、韓国人、そして日本人から成るチームの異文化間コミュニケーションとプロジェクトマネジメントが成功し、見事優勝しました。先日行われた事業計画書の提案大会では結婚式ビジネスの提案で3位に入賞しました。
小さい頃よりビジネスに関心があった為、その探究心から横浜国立大学経営学部を志望しました。大学では、経営に関する知識全般を学び、担当教授の下、「組織」に対する関心が高まり、卒論では「逆ピラミッド型組織」について研究しました。経営に関する土台はここで身につけることができましたが、1つ反省をするとしたら、在学中、更に強い目的意識や目標を持っておくことでした。会社に入社後、そして現在のMBA留学では高い志を持っていますが、強い目的意識や目標を常に持っておくことで自分自身のモチベーションも大きくかわってきます。一般論ではありますが、日本の大学は受験に重きを置き、入学後の志はアメリカの大学と比較するとそれほど高いものではないように感じます。アメリカではやりたいことを明確にした上で大学に入学する学生が多く見えます。これからの皆さんには高校・大学に入学される際、「将来、何がやりたいのか?」をよく考えた上で学生生活を送ってほしいです。
私の就職活動はちょうど就職氷河期と言われた時代で厳しいものでしたが、思い返すと色々な業種や企業について学ぶ良い機会でもあったと思います。兄の影響を受け、早い時期から就職活動を行い、ほぼ全ての業種に計100社以上は応募して、連日面接を受けていたと記憶しています。自分との価値観、フィット感を確かめるにも非常に良かったと思います。その結果、2000年に富士通株式会社に入社し、海外営業・マーケティング、国内営業を経て、現在は海外グループ会社も含めた社内システムに対する企画・統括を行う部門に所属しています。取得したプロジェクトマネジメント資格のPMP(Project Management Professional)を活かし、複数のプロジェクトを担当しました。半年に1度は米国や英国へ出張に行き、拠点の外国人とビジネスをします。
あさひ学園には、1回目のアメリカ生活の際は小学1年の途中まで、2回目は小学5年から中学卒業まで在籍していました。毎週同級生に会うのが楽しみでしたが、勉強は週に1度であったため簡単ではありませんでした。しかしそれは卒業した後に少しずつ分かってきたことではありますが、「週に1度だったけれどあさひ学園で勉強して良かった」と思えるときが必ずきます。
運動会のラジオ体操で生徒の前に出て模範となったこと、卒業式で答辞を読んだこと、先生に怒られたこと、みんなと楽しくお弁当を食べたこと、文集作りなど楽しかった思い出がたくさんあります。鬼のように怖かった先生もいましたが、今では私にとっての恩師とも言える方で、定期的に手紙などを交換しています。1つ1つの出来事もとても懐かしく思い出深くありますが、それ以上に良かったのはやはり友人や恩師との出会いだと思います。当時の同級生とは今でも親しく付き合い、日本に居た頃は私が幹事となって定期的に同窓会も開催しています。あさひ学園では勉強以外にも学ぶことがたくさんあったと改めて感じます。
将来に対する希望や思いはたくさんあり、ここでは全てを紹介できませんが、今までを振り返って考えてみると私の場合、一貫して「グローバル」が常に軸となっていると考えます。短期的には、卒業後は会社に戻り、会社が現在目標としている「真のグローバル化」に貢献できる業務を追求したいと考えています。長期的には、いつかは自分でビジネスをやりたいという大きな夢を持っています。現在それに対する準備期間中です。
あさひの在校生へのメッセージ:週に1度のあさひ学園での勉強でしたが、振り返って考えてみると貴重な経験と素晴らしい出会いの場だったと思います。皆さんが毎週通っているあさひ学園は文部科学省より認定された立派な補習授業校ではありますが、「お勉強」をしに行く場だけだとは思わないでください。今後、中学、高校、大学受験で日本に帰国される方もいるでしょうし、アメリカで引き続き生活される方もいるかと思います。どちらにしても、日本人としての自覚を忘れず、日本の考え方や文化を正しく理解していくことが後にとても重要になってきます。今後、ビジネスは更にグローバル化が進んでいきます。アウトソーシングやオフショアなどで海外に進出していく傾向が更に早まることは避けられません。一方、日本も海外企業や外国人を更に誘致していくことでしょう。そんな世界がボーダーレス化、グローバル化が進む時代の中、求められるのは単なるバイリンガルではありません。求められるのは、語学だけでなく、海外の文化も理解でき、そして日本の文化や考え方も理解できている異文化理解のある「あなた」です。異なる人種が集まるロスの現地校では異文化を身につけることが比較的しやすいというメリットがあります。あさひ学園との両立は大変かと思いますが、異文化経験をもち、日本の教育・文化を理解している皆さんには今後多くのチャンスが待っています。私もその一人です。私はロスでの生活や経験が、会社では常にグローバルの視点で見ることができるようになったと思います。社費MBA留学というチャンスも得ることができました。留学先では、日本の視点をしっかりと周りの外国人に対して主張し、グローバルの視点でも理解することができ、あさひ学園や学生時代の経験が多いに役立っていると思います。
色々と経験してみてください。全てにおいて積極的に挑戦するという「心」を常に持てるようにしてください。失敗も挫折も全て良い経験になりますし、それを経験することで成功していきます。チャレンジすることは自分の世界に幅を持たせます。世界が広がると楽しくなります。友人も増えます。人生は1度しかありません。経験できることは何でもチャレンジしてくことを強く勧めます。
Thunderbird Global MBA留学日誌
http://tojodojo.blogspot.com
こちら国大卒業生(横浜国立大学卒業生記事)
http://www.ynu.ac.jp/press/graduates/gra_6.html
Hi everyone! My name is Hiroshi Tojo and I graduated from Asahi Gakuen (Pasadena) in1993. My experience in the US started when I was 2 years old when my family moved for my father’s business. I lived there until the first grade. I returned to the US again and stayed through the 5th grade until graduating from high school. Here I am again for the third time, now in Arizona. After graduating from Yokohama National University (YNU), I joined Fujitsu Limited and currently studying at the Thunderbird School of Global Management focusing in Marketing, Management and Entrepreneurship.
I have been studying at business school since the fall of 2007 and expect to graduate in few months. I chose to pursue an MBA at Thunderbird School of Global Management because it is well-known as the No.1 school in global/international business. Arizona is known for its deserts and cactus as well as preserved scenery such as that you would see in Western movies. It is surrounded by variety of nature such as the famous Grand Canyon and other National Parks in the Ground Circle area. The climate is similar to Los Angeles; most of the time it is sunny, warm and dry, however, in the summer time, the temperature rises to over 110F (43C). In our 1st year at business school, we studied the basics of business management through case studies, lectures and guest speakers. In our 2nd year, we are leveraging what we learned in our 1st year in projects and other assignments. I take our 1st year as the “input” period and 2nd year as the “output” period. For example, in the Global Business Plan course, we have to use all the learning from our 1st year in order to create a professional business plan. At the end of the course, we need to present it to investors (securities company, entrepreneur, and venture capitalists) that invited by our professor and have them evaluate whether the business plan is feasible or not. In the Business Consulting Tools course, we will actually be consulting clients as we study about consulting in general. We will use everything we learned so far at business school and try to solve our client’s problems. This consulting project is not just one of our class studies. To make it a professional project, clients actually pay a consulting fee, and therefore have strict demands. We are expected to perform just as experienced professional consultants would.
What I am putting my most effort in right now is a course where I am working with a professor one-on-one. In a small sized school, you have an opportunity to work or research with professors directly. My research theme is about adequate project management (PM) activities during the “True Globalization” of a company.
Other than class work, I undertook the “President’s Campus Greening Challenge”, a business plan competition to reduce the carbon footprint produced by our school facilities. We struggled initially with our diverse team from the US, China, Korea and Japan, but our effective cross-cultural communication and my project management skills led to a unique business plan resulting in winning the 1st place award. We also won a 3rd place award for another business plan, a “wedding peripheral business”, which I have been pondering over for a long time.
I always had an interest in business and that is the reason why I chose to study business administration at YNU. What I especially liked studying was “organizational behavior”, which eventually become my focus, while the “inverse pyramid organization” became the topic for my graduation thesis. I was able to build my business foundation at YNU, but when I recall my undergrad years, I think it would have been much better if I had stronger objectives and goals in mind. I have since gained stronger dedication to my work after joining Fujitsu, but I realized having strong objectives and goals early on will hugely impact your motivation. Generally speaking, Japanese students tend to focus more on preparing to enter good universities, while in the US, students have more clear objectives. I ask all of you preparing for high school or universities to consider about “What do I really want to do?” before applying or entering the school of your choice. This will make a big difference once you start your studies.
My job hunting was right in the midst of an employment ice age, but as I recall back then, I believe it was an opportunity for me to understand about different industries and companies. Encouraged by my brother, I started working on my job search much earlier than most other colleagues. I applied to over 100 companies in almost all the industries I could think of, and was busy interviewing with 3 or 4 companies a day. It was not easy but I think it was great in terms of finding a company that was the right fit and shared the same values as me. As a result, I joined Fujitsu Limited in 2000 and worked in international sales/marketing, domestic (Japanese) sales, and currently belong to the group in charge of planning and governing all in-house IT systems of the headquarters and domestic/overseas group companies. I have also conducted several projects as project manager after being certified as Project Management Professional (PMP). I visited the US and the UK every six months to discuss and check the status of our projects and decision making.
I studied at Asahi Gakuen when I was in the 1st grade and from 5th grade to end of junior high school. I liked seeing my friends every Saturday, however, the studying was not so easy for me since it was only once a week. But I realized long after graduating that it was worth studying at Asahi Gakuen, even if it was only once a week and I am confident that you will all feel the same when that day comes.
I have many memories at Asahi Gakuen: When I performed “radio taiso” at “Undoukai” in front of everyone as a role model, when I gave the address in reply (touji) at the graduation on behalf of the class, when I was frequently yelled at by my teacher, when we all enjoyed eating our bento lunch, and when we were working on our graduation writings (bunshu), etc. I once had a really strict teacher but today, he is one of my greatest mentors and we exchange letters. I recall that all events I have experienced are memorable and meaningful, but I believe building relationships with my friends and mentor were the greatest of all. I still have close connections with all of them, holding class reunion from time to time. To me, Asahi Gakuen meant more than simply studying in Japanese.
I have many goals and thoughts for my future and I probably cannot introduce them all here, but thinking back about my past, I think the idea of being “Global” has been a key foundation for me. In the short term, I will be returning to my company and will contribute as much as I can towards one of my company goals: “pursuing true globalization”. For the long term, I have ambitions to start my own business in the future.
Message to students at Asahi Gakuen:Although the school was only once a week on Saturdays, I think Asahi Gakuen was a great experience and a place for me to meet lifetime friends. The school that you are attending every Saturdays is a great Japanese school recognized by the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology – but do not simply go there to study textbooks. There is a lot more you can learn and experience outside the classroom from those around you like your teachers and classmates. In the near future, there will be students returning to Japan for junior high school, high school, or university, and there are others who will continue living in the US. In either case, never lose the sense of your Japanese identity and the correct understanding of the Japanese culture and way of thinking. This will be very important in your near future. Business has already become global and will accelerate at a faster pace. We cannot avoid companies seeking opportunities outside of the Japan in through outsourcing and offshore operations. On the other hand, Japan will also try their best at attracting foreign companies and employees to Japan. In a time where the world is becoming borderless and globalization is accelerating, it is not the “bilingual people” that companies are looking for. Simply becoming bilingual doesn’t help anymore. What’s required in addition to multilingual skills is to be able to understand foreign and Japanese culture, and then having the flexibility and adaptability that you are learning now. You already benefit just by living in Los Angeles. Studying in a local school in a diverse city like LA gives you a daily cross-culture experience. I am sure it is not that easy to balance your studies at both your local school and Asahi Gakuen, but having both cross-culture experiences and understanding Japanese education and culture will expand your future opportunities. I have experienced this myself. I believe living and having many experiences in LA enabled me to think and execute with a global-mindset at my company. I also succeeded in capturing my chance to get an MBA in the US with the sponsorship of my company.
Experience as much as you can!! Always have a challenging “mind” or “spirit”. Failure, defeat and frustration will all be great experiences and you will succeed by taking on challenges and overcoming them. You will have a broader view of the world which will make your life more interesting. You will have more friends and a wider network. You only have one life so seek out whatever opportunities you can experience!!
Thunderbird Global MBA Blog:
http://tojodojo.blogspot.com
Interview article at Yokohama National University
http://www.ynu.ac.jp/press/graduates/gra_6.html (Japanese)
保護者の皆様。
本校はただいま安全管理強化中です。駐車場を含む
校舎・敷地内では保護者認証名札を必ず着用ください。
外部の方は職員室にて受付し、Visitor Passを着用ください。
保護者認証名札やVisitor Pass(スティッカー)を未着用の
方には、警備員・職員からお声がけします。