あさひ学園 - Asahi Gakuen文科省・外務省支援
ロサンゼルス補習授業校

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卒業生・同窓生便り

第二十五回 大野エミリー さん

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卒業生・同窓生便りの第25回は、ジェトロのロサンゼルス・センターのエンターテイメント部門に勤務されている大野エミリーさんからです。あさひには小学1年生から高等部卒業まで11年間をサンタモニカ校へ通われました。あさひでの日々は、あさひでの勉強だけでなく、現地校の宿題、音楽やテニスのレッスンの時間に追われ、身動きが取れない程忙しかったようです。そうした状況の中で、時間的なプレシャーからあさひを辞めた人もいたようですが、残った人たちにとっては共通の環境の中で、同じような経験をしていくことになり、親しい友人関係を築きました。現地の高校卒業後、カリフォルニア大学アーバイン校へ進学、国際問題とアートを専攻、そうした関係もあり、両方が生かせる職場としてジェトロに就職しました。ジェトロでは、日本のエンターテイメント企業が持つ優れたアニメやゲームソフトを米国のマーケットに紹介し、日米のビジネスの発展に結びつける仕事をされています。在校生の皆さんには、保護者を始め、多くの関係者が支えてくれるあさひで勉強できる環境を大事にして、将来に向かって進んで下さいと伝えてきています。

日本とアメリカの架け橋 : エンターテイメント

教育を超え

私は現在、独立行政法人日本貿易振興機構として知られているジェトロに勤務しています。ジェトロは貿易・投資を通じ、日本が経済成長をすることを目指す独立行政法人です。ジェトロは世界中70ヶ所以上に設置されており、私はロサンゼルス・センターで勤めています。

大学での専攻が国際問題とアートであった為、その両方が発揮出来る職場だと思いジェトロに決めました。ジェトロ-ロサンゼルスでは、エンターテイメント部門があり、日本映画、アニメ、漫画、ゲーム、と音楽業界の企業を北米へ進出させる手助けを行っております。ジェトロのエンタメ部門は新しく、私が入社するたった1年前に設立された為、私の意見やアイディアなどが沢山取り入れてもらえると思ったからでもありました。プロモーション用に使う広告のグラフィックから、業界の人と直接ネットワーキングなどをさせて頂き、その上、テーマが『日本のエンターテイメント』。毎日同じ事をするのが苦痛だと思う私には、ジェトロのエンタメ部門はとても快適な職業です。

私はこのエンタメ部門のアシスタント・ディレクターとして、ビジネスとビジネスを結ぶ映画マーケット、エキスポ、カンファレンスやセミナーなどのプロモーションやコーディネートを担当しています。イベントでは、何社もの日本のエンタメ企業を一度にサポートするのですが、イベント以外にも、各エンタメ企業を米国に進出させる為の手助けなども行っております。

この仕事では、日本語を欠かすことが出来ません。日本から送られて来る依頼だけでなく、資料の翻訳や忙しいイベントなどでの咄嗟の通訳なども必要。またジェトロ以外にも、南カルフォルニアで日系人向けに、日本食レストランやマーケットで配られている雑誌『LALALA』の姉妹雑誌である、『Japan Up!』の記事のライターになるなど、日本のエンタメ企業が米国に訪れる時のコーディネーション・通訳なども副業として行っている為、日本語が読み書きできるという事は、とても便利な事でした。これもすべて、あさひ学園に行ったおかげでめぐり合えた職業だと思います。

あさひ学園での日々

2歳の時に日本で2年間暮らしたことはありますが、私は元々サンタモニカ生まれで、2歳の時以来、日本にたった4-5回ほど夏休みに遊びに行った事があるだけのアメリカ人です。日本語しか話せない母にとっては、近所にある日本語学校でなく、私が日本語を忘れないよう読み書きを徹底的に教えるあさひ学園に私を入れる事がとても重要だったのでしょう。私は小学校1年の時にあさひに入学し、高校2年に卒業しました。

あさひ学園に通った誰もが経験した事と思いますが、私のあさひの日々は身動き出来ないほど忙しく、塾、あさひ、現地校の宿題とテストの山、ピアノ、フルート、テニスのレッスンと一息する間のないスケジュール。友達と遊ぶ時間もなく、いつも現地校の友達に『何で土曜も学校に行くの?』と聞かれながら、毎週金曜日の夜はあさひの宿題の事で母と喧嘩。

あさひで中学生になったころには、ほとんどのクラスメートが日本に帰国したか、プレッシャーが耐え切れず辞めたかどちらかの理由であさひを去って行った。残った生徒は同じような困難を堪えながら、毎週土曜に学校に出席。その為、同じような経験をし、同じようなバックグラウンドを持つ、毎週土曜に会えるこのクラスメート達が段々自分が一番なじめる友となっていった。

在校生の皆様へ

日本語と英語のバイリンガルは思ったより、多くはありません。日本語を話せても、読み書きが出来ないのがほとんどです。あさひ学園で私が学んだことは、読み書きだけではありませんでした。授業が始まる時、面接の時のマナーを初め、運動会などで学ぶ日本の文化、クラスメートと交換する日本の雑誌、漫画、CDで日本のポップカルチャーなど、さまざまな面で日本から離れてても日本を知ることができました。アメリカであさひ学園を卒業した人こそが、本当のバイリンガルと呼べるだろうと私は思います。

確かに、二つの学校に通いながら、課外活動をこなす事は人並みではありません。ですがこれほど難しいことをやり終えたから、自分に自信が持て、将来いろいろなものにチャレンジする勇気が出てくるのだと私は思います。先輩達がよく私に、いずれかはあさひに自分を入れた親に感謝する日が来ると言っていました。今になってやっと私もその気持ちが理解できるようになりました。子供が宿題、テスト勉強、と土曜の早起きにため息をついている間に、親は自分の順番が来れば、格好悪いオレンジのジャケットを着て、校内パトロールやボランティアを始め、毎週土曜に弁当作り。あさひを卒業する為の11年間は、在校生の皆様だけでなく、家族全員が頑張らなくてはいけません。ですが、私はあさひ学園を卒業したから、今の仕事が見つかり、クライアントも増え、日本での一人旅もでき、そして、私の経験を自ら体験し、理解出来合う友がいるのだと思います。

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