あさひ学園 - Asahi Gakuen文科省・外務省支援
ロサンゼルス補習授業校

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卒業生・同窓生便り

第十三回 馬場 謙一 さん

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卒業生・同窓生便りの第13回は、歯科医の馬場謙一さんからです。あさひには高等部1年と2年の2年間通いました。当時のあさひの高等部は生徒数も少なく、編入時には7-8名であったものが、卒業時には4名に減ったとのことです。高校卒業時、大学を日本か、米国かで迷われたようですが、米国に残った方が将来性があると考え、カリフォルニア大学アーバイン校へ進まれ、人間の体と頭脳の働きへの興味から生物学と心理学を専攻しました。大学卒業後、歯科医への職業としての関心と米国で特別な技能を持つことの大切さから、カリフォルニア大学サンフランシスコ校歯学部へ進学しました。卒業後、他のクリニックへ5年ほど勤務した後、  ニューポートビーチに歯科医院を開業しました。現在患者の70%は日本人の方とのことで、あさひの高等部へ通ったことが役に立っているようです。在校生の皆さんには、あさひで学ぶ日本語や日本文化は、必ず将来の人生にプラスになり、頑張って欲しいことを伝えてきています。

あさひ学園は人生の中で必ずプラスです

こんにちは。私はニューポートビーチで歯医者をしています。歯科医歴はもうすぐ20年になります。そしてニューポートビーチに馬場歯科医院を開院してからは15年になります。患者さんのだいたい70%が日本人の方、そして30%がアメリカ人の方で、毎日日本語と英語の両方を使って診療しています。患者さんのみなさんはとても良い方たちで、しかも毎日とても忙しくさせていただき、感謝しています。歯医者業というのは決して簡単ではないのですが、最終的には人の歯と歯茎を治し、病から守り、また今は歯を美しくもできるという、とても人助けになっている職業で、私は良い仕事についていると思っています。あさひ学園には年1回オレンジ校幼稚部の歯磨き指導に、ボランティアで奉仕しています。

私があさひ学園に行っていた時と言うのは、ずいぶん昔の話ではあるのですが、その時よりももっと前にさかのぼって、私の経歴を書かせていただきます。私は東京で生まれ横浜で育ち、そして最初にアメリカに来たのが小学校4年生の時でした。その時はニューヨークの郊外に住み、やはり土曜日には日本語補習校に通っていました。2年間ニューヨークに暮らした後日本に戻り、横浜で小学校6年に転入し、日本の市立中学校を卒業しました。そして高校からはアメリカにまた戻って来ました。今度はカリフォルニア州オレンジ郡アーバインに引越してきました。両方ともアメリカに来た理由は父の駐在のためで、ニューヨークにいたのが1968年と1969年、そしてカリフォルニアに来たのが1974年でした。ちょうど父のいた会社がアメリカの東と西に進出していく時と重なり、アメリカと日本を往復しました。ちなみに私の両親はこの1974年以降、いろいろ考えた後にアメリカに移住しました。今も両親は父の定年後このオレンジ郡に住んでいます。つまり、アメリカで永住する選択をした初期の日本人駐在員家族だったわけです。

あさひ学園に私が通ったのは、その2度目の渡米の際で、高校1年生と2年生の時でした。そのころ、あさひ学園はロスアンジェルスのバージル校しかなかったので、土曜日にはスクールバスでアーバインからロスアンジェルスに通っていました。クラスの生徒数は確か最初は7~8人だったのがだんだん減っていき、高校2年の最後の日には生徒は私を含めて4人だったのを覚えています。この間アーバインからバージル校に通っていた同級生はいませんでした。ですが、そのころ私には日本に帰る可能性もあったので、あさひ学園に通っていたことを変には思っていませんでした。ただし、実際は、高校、大学、歯科大とアメリカの学校に行って今にいたっています。今になってみると、あさひ学園に高校の時に通っていたことはとても役にたっています。当たり前のことですが、私の日本語のレベルは中学生までの国語よりも少し高くなっているので、日本人の患者さんとのコミュニケ-ションの面でとても助かっています。アメリカの学校生活も長いので英語の読み書きも今となっては苦にしていません。当然、ずっと日本で生まれ育った方やアメリカで生まれ育った方に比べれば、私の日本語も英語もちょっとした所で同じレベルではないのは自分でわかっていますが、実際今は両語とも普通に使っています。それに自分の中では日本語でも英語でも考えられるということは、とても自分の視野を広めていると思っています。

高校3年の時に大学は日本かアメリカかという選択はありました。この時、私の両親は特にどうしなさいとは言いませんでした。帰国子女という立場からして、ある程度の日本の大学には入れたかもしれないのですが、アメリカの大学にいった場合、大変かもしれないが将来性はあると考えました。そして大学はUniversity of California, Irvine に行きBachelor of Science in Biological ScienceとBachelor of Arts in Psychologyと2つのDegree を取得しました。生物学と心理学を学んだのは人間の体と頭脳がどう働いているのかにとても興味があったからです。

大学卒業後、私はアメリカで歯科大に行きました。その時は歯科医は良い職業だろうということと歯科大に行くことができる道が開いているということ、加えてアメリカで住んでいくには特別な技能をつけることが大事だという考えから歯科大に行く決意をしました。そしてUniversity of California, San Francisco Dental Schoolに行きDoctor of Dental SurgeryのDegreeを取得しました。その後約5年間は他の歯医者のクリニックに勤め、そのころは全部英語で診療をしていました。自分の医院を開けてまた日本語を多く使うようになりました。2001年にはAcademy of General Dentistry からFellowという称号を頂き、現在にいたっています。

あさひ学園の在校生および保護者の方へのメッセージは、あさひ学園は必ずプラスになるということです。2カ国のまったく異なった言語とその背景にある文化を知っていることの価値は大きいです。ですから、あさひ学園の生徒のみなさんがんばってください。

Hello, my name is Kenichi Baba. I have been a dentist for 20 years, practicing the last 15 years in Newport Beach. Approximately 70 % of my patients are Japanese and appreciate that my first language is Japanese. Being a dentist is a very rewarding, though sometimes difficult profession. I know I am helping our patients by educating them about the prevention of dental diseases and healing their teeth and gum problems. Improving the cosmetic appearance of teeth and changing our patient’s lives is especially satisfying. It is nice to see the new smiles on their happy faces. I still have a connection with Asahi Gakuen in that each year I volunteer at the Orange Campus and do a tooth brushing presentation for the Pre-School children. Being a student at Asahi Gakuen had a positive influence on my future as you may see in the brief history I will share about my life.

I was born in Tokyo and grew up in Yokohama. I first came to the U.S. when I was entering 4th grade. My family lived in New York where I went to a Japanese language school similar to Asahi Gakuen on Saturdays. After 2 years, we returned to Japan and I attended Japanese public schools from 6th to 9th grade. After 9th grade, in 1974, my family was transferred again by my father’s company to the U.S., this time to Irvine, California, and Orange County became our permanent home.

I attended Asahi Gakuen for 2 years, my 10th and 11th grades, after our move to Irvine. At that time, Asahi Gakuen existed only in Los Angeles, so on Saturdays we rode the school bus to LA from Irvine. In the beginning, there were about 7-8 students in my class, but gradually the class size shrunk and at the end of my second year there were only 4 students in my class. I was also the only one in my class from Irvine. However, I never felt “funny” going to Asahi Gakuen since I knew there was still the possibility I might attend college in Japan. As it turned out, I attended high school, college and dental school in the U.S., but I now realize that Asahi Gakuen has been invaluable to my overall education even though I did not return to Japan. Being fluent in both Japanese and English languages has been a great asset in my life and opened my eyes to immensely differing viewpoints.

When I was in 12th grade my parents allowed me to decide whether I would attend college in the U.S. or in Japan. Having lived in the U.S. was an advantage for a student when applying to a Japanese University. On the other hand, attending an American University seemed tough, although it seemed to offer many future opportunities. After much consideration, I decided to attend the University of California, Irvine, where I received a Bachelor of Science degree in biological science and a Bachelor of Arts degree in psychology. I majored in these two subjects as I was very interested in learning about how humans function.

After graduating from UCI, I attended Dental School at the University of California, San Francisco. I chose dental school as it teaches a specialized skill that interested me and I felt it would provide me with a good profession here in America. After graduating from Dental School, I worked in predominately English speaking dental clinics for about 5 years. I then opened my current office, in Newport Beach, where I began seeing many Japanese patients, therefore using my Japanese language. In 2001, after many continuing education classes, I was awarded a fellowship status by the Academy of General Dentistry.

The message I would like to convey to the current Asahi Gakuen students is that attending Asahi Gakuen will be a major benefit in their lives. The working knowledge of two languages and cultures is extremely precious. This knowledge will enhance their lives by opening up doors for the future and by allowing enjoyment of two cultures in a very understanding light.

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