あさひ学園便り

教育活動アンケート結果から 

発行:
第466号    2025年7月5日
著者:
あさひ学園校長 西 克夫

教育活動アンケート結果から           

 

 先日実施いたしました「教育活動アンケート」の結果については既に配信しておりますが、今回寄せられた52通もの回答に、心より感謝申し上げます。保護者の皆さまからのご意見は、今後のより良い学校づくりに向けた貴重なご提案として、大切に受け止めていきたいと考えています。

 

 特に、授業や日頃の教職員の指導に対して、感謝やお褒めの言葉をたくさんいただいたことは、私たち教職員にとって大きな励みとなりました。保護者と教職員が同じベクトルで、子どもの教育において「何が大切なのか」という価値を共有し、協力し合うときにこそ最大の教育効果が生まれるといわれています。また、子どもにとって、自分の親と先生が笑顔で話している姿を目の当たりにすることは、心の安定にもつながります。引き続き、保護者の皆さまとの信頼関係を大切にしながら、子どもたちにとって、より良い学びの場を築いてまいりますので、今後とも、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 一方で、教育活動のさらなる充実に向けたご意見もいただいており、真摯に受け止めて改善に取り組む必要があると実感しています。「私たち教職員は教育のプロでなければならない」と常に意識していますが、ともすると視野が狭くなってしまうこともあります。そんなときに保護者目線の意見や提案をいただくことは、改めて学ぶことができる貴重な機会となります。今後も、改善すべき点があれば遠慮なく伝えてほしいと思います。その際、問題点の指摘に加え、「こうしてはどうか」といった建設的な提案もいただければ幸いです。

 

 今回のアンケートで「あてはまらない」との回答が最も多かった項目は、「お子さんは自分の思いや考えを友達と交流し合っていましたか」でした。昨年度、あさひ学園では「学び合い」という研修テーマを掲げ、児童・生徒が主体となって学び合う教育活動に取り組んできましたが、まだまだ達成できていないことが明確になりました。しかし、達成できていないということはイコール伸びしろがあると捉え、これからも教職員研修を重ねて、より良い授業づくりを目指していきたいと思います。

 

 ご家庭においても、親子や兄弟姉妹で思いや考えを語り合う場を、意図的に設けていただければと思います。一方通行の会話ではなく、双方向の対話の経験をたくさん積ませていければと願っています。(その際はぜひ日本語で)

 

 また、今回のアンケートでは、健康や安全に関するご意見も寄せられました。特に熱中症や心の健康、校舎内外の安全対策には早急に対応し、より一層の配慮を行ってまいります。あさひ学園の子どもたちが、週に1回の授業日を安心して過ごし、日本語の挨拶と会話であふれる充実した一日となるよう、教職員一同努める所存です。

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