あさひ学園便り

運動会を終えて

発行:
第469号    2025年11月1日
著者:
あさひ学園校長 西 克夫

 先月、あさひ学園では、たくさんの来賓の方々や保護者の皆さまをお迎えし、運動会を開催することができました。子どもたちの元気いっぱいの声が校庭に響き渡る中、大きな事故やけがもなく、無事に終えることができたことを、心から嬉しく思っています。

 

 運動会には、「協力する力を育てる」「挑戦する気持ちを養う」「仲間との絆を深める」など、いくつかの目的があります。でも何よりも大切なのは、子どもたち一人ひとりが「楽しかった」「頑張ってよかった」と感じられる一日になることです。その気持ちを胸に、子どもたちは自分の役割に真剣に取り組み、仲間の頑張りには温かい声援を送りながら、競技に臨んでいました。

 

 真剣なまなざしで競技に向かう姿、仲間を応援する声、最後まで諦めずに走り抜ける姿・・・そのひとつひとつに、私たち教職員もたくさんの感動をもらいました。目標に向かって努力することは、自分自身の成長につながるだけでなく、まわりの人にも勇気や感動を届ける力があるのだと、改めて感じました。

 

 今回の運動会を通して、子どもたちは「仲間と協力する楽しさ」や「応援してもらえる嬉しさ」を体験しました。こうした経験は、教室の中だけではなかなか得られない、大切な学びです。きっとこれからの学校生活にも活かされていくことでしょう。

 

 保護者の皆さまには、最後まで温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。子どもたちは日々成長していますが、今回の運動会では、その成長の一場面をご覧いただけたのではないかと思います。全力で走り、踊り、声を張り上げる姿は、まさに「今を生きる力」そのものであり、私たち大人にもたくさんの気づきや希望を与えてくれました。

 

 補習授業校は、限られた時間の中で日本語を学び、日本の文化に触れる貴重な場です。今回の運動会は、「日本語で学ぶ仲間とともに、日本を体験する良い機会」となりました。競技中の声かけや応援、ルールの理解など、すべてが日本語を通して行われたことで、言葉の力だけでなく、文化への感受性も育まれたように感じます。

 

 これからもあさひ学園では、「学び」と「体験」を組み合わせた教育活動を通して、子どもたちの成長を応援してまいります。保護者の皆さまの温かいご理解とご協力を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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