あさひ学園便り

これからの学びと成長に向けて 

発行:
第467号    2025年9月6日
著者:
あさひ学園校長 西 克夫

教育活動アンケート結果から           

 

 夏休みが明け、学校が再開しました。久しぶりに校舎に響く子どもたちの元気な声や、笑顔で友達と再会する姿に、私たちは大きな喜びを感じております。

 

 この夏、多くの子どもたちが日本の学校での体験入学や現地校などのサマースクールに参加したようです。普段とは異なる環境での学び、新しい仲間との出会いはかけがえのない体験です。自分の将来について考える機会や協調性や表現力を育む場となったと思います。ぜひこの経験を、今後の学習や進路選択に生かしていってほしいと願います。

 

 さて、これからの前期後半から後期にかけては、学校生活の中でも特に大きな行事が続きます。

 

 まずは運動会です。学年やクラスの枠を超えて、全校生徒が一体となって取り組むこの行事は、仲間と力を合わせて目標に向かう協調性、最後まで諦めずに挑戦する粘り強さ、そして勝敗を超えた達成感を育みます。競技に出場することだけでなく、応援や係活動に取り組むことが大切な役割を担っていると感じ、互いに支え合いながら、一つの目標に向かって進んでいってほしいです。

 

 高等部では弁論大会が予定されています。自分の考えを言葉にして伝える力、聴く人の心に響かせる表現力が問われるこの大会は、知的な挑戦の場でもあります。テーマに向き合い、必要な資料を揃え、構成を練り、何度も練習を重ねる過程を通じて、生徒たちは論理的思考力や自己表現力を高めていきます。弁論を通じて、自分自身の価値観を見つめ直し、他者との違いを理解し、対話する力を育むことができればと考えます。

 

 前期末には、中高等部の定期テストがあります。これまでの学びを振り返り、理解を深める大切な機会です。日々の授業や課題に真剣に取り組むことはもちろん、夏休みの経験を通じて得た「学ぶ姿勢」を活かして、計画的に準備を進めてほしいと願っております。テストは単なる点数ではなく、自分自身の成長を確認するための節目です。自分の弱点を知り、次のステップにつなげるためのチャンスとして捉えていただければと思います。

 

 また、漢字検定や数学検定に挑戦する児童生徒も多くいます。これらの検定は、学力の定着を図るだけでなく、自信を育む貴重なきっかけにもなります。検定に向けての学習は、日常の授業とは異なる集中力や継続力が求められます。目標に向かって努力する姿勢は、必ず子どもたちの力になります。合格を目指すことはもちろんですが、挑戦することそのものにも大きな価値があります。ぜひご家庭でも、励ましその点を支えていただければ幸いです。

 

 これからは、行事・試験・検定と、学びと挑戦の機会が目白押しです。それぞれの場面で、子どもたちが自分の力を発揮し、仲間とともに成長していく姿を、学校としても、学習面・生活面の両方からしっかりとサポートしてまいります。

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