あさひ学園便り

2026年(午年)を迎えて

発行:
第471号    2026年1月10日
著者:
あさひ学園校長 西 克夫

 

 新しい年を迎え、心よりご挨拶申し上げます。本年は午年にあたり、駆け抜ける馬のように力強く、前進する一年となることを心から願っています。そこで、私自身もその思いを胸に、昨年末にはホノルルマラソンに参加しました。

 

 昨年3月のロサンゼルスマラソンに続いての挑戦でしたが、今回は天候に恵まれず、雨が降りしきる中での厳しいレースとなりました。制限時間が設けられていない大会ということもあり、正直なところ、ほとんど練習をせずに臨んでしまいました。その結果、完走はできたものの、タイムはこれまでで最も遅い記録となり、苦しい走りとなりました。

 

 特に最後の数キロは足が重く、心も折れそうになり、「もう歩いてしまおうか」と思うほどでした。そんな時、オリンピック金メダリストの高橋尚子さんが後ろから走ってきて、笑顔で「一緒に行きましょう!」と声をかけてくれました。その後も伴走しながら「下を向かないで」「腕をしっかり振って」など助言をしてくれました。その励ましに支えられ、私は再び前を向き、なんとか最後まで走り抜くことができました。ゴールを越えた瞬間の達成感と感謝の気持ちは、今も心に刻まれています。

 

 この経験を通して感じたのは、「伴走者」の存在の大切さです。外からただ声援を送るだけではなく、同じ道を共に走りながら、時に叱咤し、時に激励してくれることにこそ大きな意味があります。伴走者は、苦しい時に寄り添い、諦めそうな時に励まし、そして最後まで走り抜く力を与えてくれる存在です。

 

 子どもたちにとって、その最も身近で大切な伴走者は保護者の皆さまです。親は子どもの人生のゴールを決めるのではなく、子どもが自分の力で走り抜くために支え、見守り、時に厳しく、時に優しく声をかける存在です。親が伴走者として共に歩むことで、子どもたちは安心して挑戦し、失敗を恐れず、夢に向かって走り続けることができます。

 

 私たち教職員もまた、子どもたちの学びと成長を支える伴走者でありたいと願っています。保護者の皆さまと共に、子どもたちが自分の可能性を信じ、未来へと力強く歩んでいけるよう、温かく寄り添い続けたいと思います。

 

 2026年が、子どもたちにとって新しい挑戦と発見に満ちた一年となりますように。そして、保護者の皆さまにとっても、伴走者としての喜びを感じられる一年となりますよう心から祈っております。

学園だより一覧に戻る