あさひ学園 - Asahi Gakuen文科省・外務省支援
ロサンゼルス補習授業校

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あさひ学園便り

日本の学校 あさひの1日を大切に

発行:
第439号    2023年2月4日
著者:
あさひ学園校長 平居繁和

 1月末の寒波で私の勤めていた滋賀県湖南市の学校が休校になりました。温暖化の影響で近年は雪もあまり降らず、スタッドレスタイヤもそろそろ必要ないのかなと思っていたところのニュースでした。このロサンゼルスでも今年は雨も多く寒いように感じます。今年度の授業数も少なくなりました。子どもたちの健康に気をつけていただき、できるだけお休みせず登校してほしいと思います。春が待ち遠しいです。

 

 1月号の学校通信で中学1年生の国語の教科書の詩を紹介しました。今回は、小学6年生の国語の教科書に「なるほど」と思う主張が掲載されていますので紹介します。

 

笑うから楽しい(一部掲載)

                                   中村  真  作

 

 私たちの体の動くと心の動きは、密接に関係しています。例えば、私たちは悲しいときに笑うというように、心の動きが体の動きに表れます。しかし、それと同時に体を動かすことで、心も動かすことができるのです。泣くと悲しくなったり、笑うと楽しくなったりするということです。

(略)表情によって呼吸が変化し、脳内の血液温度が変わることも、私たちの心の動きを決める大切な要素の一つです。人は、脳を流れる血液の温度が低ければ、ここちよく感じることが分かっています。笑ったときの表情は、笑っていないときと比べて、鼻の入り口が広くなるので、多くの空気を吸いこむことができます。たくさんの空気を吸い込むと、脳を流れる血液が冷やされて、楽しい気持ちが生じるのです。

 私たちの体と心は、それぞれ別々のものではなく、深く関わり合っています。楽しいという心の動きが、えがおという体の動きに表れると同様に、体の動きも心の動きに働きかけるのです。

(略)

 

 この文は、【筆者の主張や意図をとらえ、自分の考えを発表しよう。】ということを目的とした6年生の国語の学習です。「楽しいから笑う」ではなく笑っていると心も楽しくなるという筆者の主張を読み取ります。前回と同様にこの文章を読んだとき、私のこころが動きました。土曜日あさひ学園の1日は楽しいことばかりではありません。教科の学習は難しいものです。しかしながら、子どもたちの顔は笑顔でいっぱいです。笑いが笑いをうみ、みんなの心がさらに楽しくなっているのです。あさひに来ることが笑顔につながります。どうぞ皆様、子どもたちの国語の教科書を読んでみてください。大人にとっても大切な気づきがあります。「こころが動く教科書」これも今の教科書に求められているものなのでしょう。

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