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あさひ学園便り

今年を振り返ってあさひ学園の「不易と流行」とは

発行:
第415号    2020年12月15日
著者:
あさひ学園校長 平居 繁和

 12月になりました。COVID19の感染拡大の影響により、自宅待機が多くなり、「年末は師が忙しくて走り回る」いつもの師走とは違った年になってしまいました。教育には「不易と流行」が大切であるといわれます。「不易」時代を通じて変わらないものと「流行」時代の変化とともに変えていく必要があるもの、このことを教育活動に取り入れることが大切であるということです。通常ですと「不易」である学校生活に「流行」を取り入れて改善していきますが、今年は「流行」社会の変化に対応することが中心になった1年となりました。この変化の大きい今年を振り返って、今まで変わらず大切にしてきたあさひ学園の「不易」についてお伝えしたいと思います。

 

  • 日本語を通した人とのつながりと学習意欲の喚起

オンラインライブ授業では、先生とのつながりと子ども同士のつながりを大切にしてきました。どうしても受け身になりがちな画面上での学習のなかで、先生の声かえや子ども同士の発言・交流により理解が深まっていく授業を目指しています。また、できた喜びや表現できた達成感など子どもたちの自ら学ぶ意欲を引き出すことを大切にしてきました。これからも変わらず大切にしていきたいあさひ学園の「不易」です。

  • 新しい学習指導要領からあさひ学園の「不易」とは

小学校では、今年度から新しい学習指導要領になり、来年からは中学校での実施になりますが、あさひ学園の「不易」という観点からお伝えしたいと思います。小学校と中学校の標準授業時数を見てください。赤い数字が新しい学習指導要領で変わったところです。左が小学校、右が中学校の時数です。



 これを見て分かるように、小学校で3・4年生に外国語活動が新しく取り入れられ、5・6年生に外国語という教科になり35時間増えています。毎週の授業コマ数で3年生以上は1コマ増えたことになります。中学校の時数は変わっていません。今回の新しい学習指導要領を標準授業時数から見ると日本では、英語学習の充実を図ろうとしていることが分かります。あさひ学園の子どもたちにとっては英語は大きな強みです。

 

 では、それぞれの教科の時数を見てください。あさひ学園の授業日は約40授業日ですので、国と算・数が毎週2時間で約80時間、理科と社会が毎週1時間で約40時間です。教科の時数の違いから分かるように特に国語の時間が少なくなっています。あさひ学園の授業時数で必要な授業の内容は指導できます。しかしながら今までと変わらず、家庭学習における音読やドリル学習を補足することによって日本の教育と同じ力になるのです。家庭学習の重要性、これは、ずっとあさひ学園で大切にしてきたことです。これからもあさひ学園の教育における「不易と流行」を十分に見極めつつ、子どもたちの教育を進めてまいります。保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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