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あさひ学園便り

小学校新学習指導要領完全実施に対する対応ついて(1)

発行:
第407号    2020年2月1日
著者:
あさひ学園校長 小川 雅弘

 早いもので,もう2月に入りました。中国の武漢発の新型コロナウィルスが猛威を振るっているというニュースが盛んに伝えられています。インフルエンザや風邪への対応と同じように手洗い・うがいを励行し,人混みにはできるだけ行かないといったこととが,まずやるべきことのようです。正しい情報を元に,落ち着いた行動を心がけて過ごしていただければ幸いです。

 

 さて,以前から学校通信でも何度か取り上げてきましたが,この4月から小学部では新しい学習指導要領に基づいた教育が行われるようになります。今回の改訂の主旨については,すでにお伝えしていますので,現在と何が変わるのかについて具体的にお伝えしたいと思います。

 

  • 教科書が刷新される

 

  使用する教科書の出版社に変更はありませんが,新しい学習指導要領に沿った新教科書が使用されます。従って,昨年の教科書を知人からいただいて使用するといったことができません。ただ,複数年使用の教科書はそのまま継続使用しますので,捨ててしまわないように気をつけてください。対象の学年と教科書は新4年生「新しい社会3・4下」,新5,6年生「楽しく学ぶ小学生の地図帳」です。

 

  • 評価の観点(家庭連絡簿の観点)が変わる

 

 今までの学習指導要領の評価は,教科によって「知識理解」や「思考・判断」などの部分で表現が異なっておりました。そして,それに加えて「感心・意欲・態度」の項目がありました。しかし,新しい学習指導要領では,どの教科においても「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つに統一されました。これを受けて本校でもこの3つの観点に今まで本校で大切にしてきた家庭学習を加え,全ての教科で「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」「家庭学習」の4つの項目で評価することにいたします。

 

  • 学期が変わる(3学期制から前後期制に)

 

 以前にも取り上げた話題ですが,来年度から小中学校の学期を前後期制に変更したいと思います。新しい学習指導要領ではいわゆる「アクティブラーニング」とよばれる学習がなされるようにと言われています。これは学習者(児童生徒)が受動的になる授業ではなく,能動的に学ぶことができる授業のことです。これには今まで以上に授業の時数や時間の確保が必要となります。前後期制にすることで始業式や終業式が減り,40分授業のB時程を2~3減らして,45分授業のA時程に振り替えることができると考えています。前期は4~9月,後期は10~3月となります。それに伴って,家庭連絡簿をお渡しする機会も2回となります。今まで1学期は6,7月頃に体験入学で休む児童が多かったり,3学期は授業時数が少なかったりで,評価の材料が十分でないこともありましたが,期間が長くなることでさらにしっかりとした評価が可能になると考えています。なお,学期は変更になりますが,夏休みの時期は今まで通り7月下旬~8月です。

 

 いろいろな変更点があり,戸惑われることも多いかと思いますが,御理解のほどよろしくお願いいたします。

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