あさひ学園 - Asahi Gakuen文科省・外務省支援
ロサンゼルス補習授業校

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あさひ学園便り

2019年のスタートにあたり

発行:
第395号    2019年1月5日
著者:
あさひ学園校長 小川 雅弘

 明けましておめでとうございます。いよいよ2019年が始まりました。日本国内においては,今年は天皇陛下の御退位,皇太子殿下の御即位,ラグビーワールドカップなど,すでに決定している行事がたくさんあります。また,本校においては創立50周年を迎え,4校合同での大運動会などが計画されています。一つの節目となる年だと思います。いいスタートを切りたいですね。

 

 さて,昨年度末の話になってしまいますが,12月1日にはサンタモニカ校・トーランス校で,8日にはオレンジ校で,15日にはサンゲーブル校で,第2回茶話会を実施いたしました。御参加いただきました皆様,本当にありがとうございました。前もってお知らせしていた話題としては,教科書無償供与,50周年記念プロジェクトの進捗状況,高等部進学意識調査の3つがありました。

 

 その中で高等部進学に関連して,参加いただいた保護者の中から,あさひ学園で学習を続けていくことの大変さについて,どの会場でもお話がありました。「あさひ学園の卒業生や高校生から,『きちんと高等部まで続けて来ることができ,日本語の習得,生涯の友との出会いという点でとてもよかった』と聞いているが,自分の子供が現地校での宿題やクラブ活動等で忙しくしている中,あさひ学園に通う意味を子供に納得させたり,意欲付けをしたりすることがとても難しい」という内容です。子供たちからすれば,クラスメートがクラブ活動に励んだり遊んだりしている日に余分にあさひ学園に通い,その上,それなりの量の宿題もやらなくてはならない状況は,本当に大変なのだと思います。高等部や中学部に通う生徒の保護者の方から,「英語以外に使える言語(日本語)があることはスペシャルなことだ」「あさひ学園高等部のお兄さんやお姉さんのようになれるといいね」といった話を子供たちにしていると意見をいただきました。悩みを抱えた保護者の方にはとても参考になったようです。

 

 日本の女子教育の先駆者である津田梅子(女子英学塾[のちの津田塾大学]創立者)は,1871年に6歳で岩倉使節団とともに渡米し,その後11年間アメリカで過ごし日本に帰国しました。しかし,そのときには日本語をほとんど忘れており,通訳を介して話をしたそうです。アメリカでは日本語を使う機会がほとんどなかったのですから,それは当然なことだと思います。実際,アメリカで生活するには英語だけで十分です。逆に英語を極めることの方が大切なのかもしれません。そのような中,保護者の皆さんが,あさひ学園にお子様を通わせ,日本語で学習させたいと考えた背景には,経験に裏打ちされた日本語に対する強い思いがあるのだと思います。そういった経験や思いをお子さんにきちんと伝えていただくことも大切かと感じます。「一年の計は元旦にあり」と申します。すでに何日か経ってしまいましたが,日本語に対する保護者の思いを伝えるとともに,この一年間あさひ学園でどのように学んでいくのか,お子様と話し合われてはいかがでしょうか。

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