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あさひ学園便り

『読書メモ』から

発行:
第375号    2017年3月4日
著者:
あさひ学園校長 大内 富夫

 『読書メモ』それは,私が本を読んだ後に,気に入ったところだけを鉛筆書きでまとめたメモのことです。ある日の休日,何気なくそのメモをめくっていたら,次のページで指が止まり,じっくりと読み返すこととなりました。

 

〇アメリカで出版された過去200年の「成功」に関する文献の内容を分析した資料から。

1 はじめの150年間 人格主義

   成功の条件とは,誠意・謙虚・誠実・勇気・正義・忍耐・勤勉・節制・黄金律

    誠意=私欲を離れ,曲がったところの無い心で物事に対する気持ち。

    謙虚=控えめで素直なこと。

    誠実=まじめで真心がこもっていること。                                       

    勇気=勇ましい意気。物に恐れない気概。 

    正義=正しい筋道。

    忍耐=こらえること。堪え忍ぶこと。   

    勤勉=仕事や勉強に一心に励むこと。

    節度=度を超さないように程よくすること。

    黄金律=人から,して欲しいと思うすべてのことを人々にせよ。

2 最近の50年間 個性主義

     鎮静剤やバンドエイドのように,うわべの症状に対応はしているが,本質的な解決に

     なっていないのでは?

 

 個性主義では,成功は「態度で決まる」かのように「個性,イメージ,行動,態度,スキル」など人間関係をスムーズにする「手法」から生まれるものだと考えられるようになりました。しかし,人格主義の時代は,基礎となる「人格のよさ」があって,はじめて「手法」が生きると考えられていました。我が国の教育基本法の第1章第1条にも「教育は,人格の完成を目指し~。」と明記されています。では,「人格のよさ」とはどのように育くまれるものなのでしょうか。

 

 森信三先生(教育者・哲学者)は,次の3つを挙げています。

 

1 朝,必ず親にあいさつをする子にすること。

2 親に呼ばれたら必ず,「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。

3 ハキモノを脱いだら必ずそろえ,席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。

 

 これらのことができる子であれば,健全に成長していくと言い切っています。やはり,学校教育と家庭教育の中で,繰り返し,繰り返し,根気よく,根気よく,指導し(躾け)ていくしかありません。

 さて,最も効果的な指導(躾け)の方法とは,,,。子供たちの一番身近にいる私たち大人がお手本となることのようです。

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