「校長先生,母とよくけんかをしましたよ。『なぜ,土曜日まで学校に行かなくちゃいけないの』って,金曜の夜は大変でしたね。でも,そのおかげで今があると思っています。」これは,現在,獣医さんとして活躍しているあさひ学園の卒業生から聞いたお話です。
また,ある日,テレビのインタビュー番組で,米国にあるNPOの組織で,アフリカを中心に国際貢献をしている女性が「現地校以外に土曜日は『あさひ学園』に通っていました。」と答えていたのを観てテレビに釘付けになりました。司会者が「現地校に通いながら土曜日まで学校とは大変だったでしょうね。」と聞くと「大変だったと思いますが,子供だったから,あまり考えずに当たり前のように通っていたのでしょうか。」と笑いながら答えていました。
さらに,あるパーティーで「校長先生,あさひ学園を卒業した子供たちは,本当に素晴らしいですね。」と話かけられました。私は「ありがとうございます。具体的にはどのようなところが,素晴らしいのでしょうか。」と聞きました。「勉強ができることはもちろん,英語と日本語がしっかりしているところです。さらに,礼儀正しいというところが凄く良いですね。どこの会社でも,とても必要とされていますよ。」
私は,本校で学ぶ子供たちは,本当に頑張っていると実感しています。何もかも投げ出したくなるような時もきっとあるのではないかと思います。しかし,この努力は必ず報われると確信しています。学校と家庭が連携を密にし,子供たち一人一人がそれぞれの夢を実現できるよう,温かく時には厳しく応援していきましょう。