令和3年、2021年が始まりました。新年明けましておめでとうございます。NHK紅白歌合戦を見ていましたらJAXA宇宙飛行士・野口聡一さんからのメッセージがありました。
「今わたしは地球上400kmを飛行している国際宇宙ステーションにいます。今年2020年は皆さんにとって大変な危機の年であったと思います。耐え忍ぶ一年だったと思います。でもこの地球を見ていると2つ思うことがあります。私は今、1日に地球を16周していますけれど、陽は必ず昇ります。そして、ここから見る宇宙は本当に美しいです。この地球は本当に美しいです。一つしか無いこの地球を守りたい、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」の一節が本当に心にしみます。日本の皆さん、我々と一緒にこの美しい地球を守っていくために、一緒に頑張っていきましょう。」必ず陽は昇り、瑠璃色の美しい地球を守りたい。宇宙から地球を見ながらの野口さんのメッセージは心に響きました。皆様とともにあさひ学園の学びが充実していきますよう進めてまいりたいと思いますので、本年もご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
さて、年末に行われました茶話会で今年度から実施される中学校学習指導要領についてどのように変わるのかという質問がありました。12月号では、「不易」変わらず大切にしたいことを書きましたので、今回は流行「変わること」をお伝えします。
1.新しい時代を生きる子どもたちに必要な力を育てる三つの柱
「知識及び技能」,「思考力、判断力、表現力等」,「学びに向かう力、人間性等」文部科学省は、この3つの柱が、児童の確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成を支えると考えています。そしてすべての教科でこの三つの柱に基づく授業や子どもたちの評価をしていきます。
例えば、中学校国語の評価観点で比べてみましょう。
これまでは、
・国語への関心・意欲・態度
・話す・聞く能力
・書く能力
・読む能力
・言語についての知識・理解・技能
そして今回の改訂では、
・知識・技能
・思考・判断・表現
・主体的に学習に取り組む態度
この違いから今までは、能力重視であったことが分かり、これからは、「思考・判断・表現」の力が重視されていきます。また、国語への関心が評価されてきましたが、主体的に取り組む姿が評価されます。
2.授業改善
先生が話し続け、教え込む授業を「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の3つの学びの実現を目標として、改善していきます。アクティブ・ラーニングとも言われ、子どもたちが活躍する授業にしていこうとするものです。この変化は、今後入試内容にも影響していくと思われます。社会の変化に対応し、自ら解決しようとする力を育成しようとするねらいがあります。続きは2月号にて。