あさひ学園便り
「躾」~仕付け~
- 発行:
- 第355号 2015年5月2日
- 著者:
- あさひ学園校長 大内 富夫
あさひ学園の教育目標の中に「国際社会に生きる日本人としてのアイデンティティを培い~ 」という文言があります。
「日本人としてのアイデンティティ」とは,子どもたちが環境や時間(時代)の変化にかかわらず,日本人としてぶれることのない大切なものを自然体で思考したり実践したりできる力,
と考えられます。
私たちが共に生きていく上で大切なこととして,両親あるいは祖父母から「人に迷惑をかけちゃだめだよ」「相手の立場に立ってよく考えててごらん」と諭されたことがあるのではないでしょうか。このことは日本人として,というだけでなく,人として大切なことであり,意識することなく実践できるようになりたいものです。
本校では,新学期のはじめにあたり,次の項目「きまり・約束」を子どもたちと確認し,
指導しています。
1 学校のきまり
(1)借用校として守らなければならないこと
(2)学校生活の中で守らなければならないこと
2 学習の約束
3 安全な学校生活を送るために
※詳細は,学校要覧 14児童生徒心得をご参照ください。
これらは自然体で実践できるようになりたいことではありますが,自然に身に付くことではありません。学校と家庭が連携し,根気強く指導していかなければなりません。「指導」という文字をよく見ると,指で指して導くと読み取れます。しかし,これではなかなか身に付かないようです。「指導」という意識から「躾ける」という意識で子どもたちに大切な何かをしっかりと身に付けさせたいと考えています。
身を美しくと書いて「躾」美しい日本の文字です。これは日本人が作った漢字です。「しつけ」の由来は着物を縫う時に正しく縫い上げるために事前に「仕付け糸」で縫いおさえておくことからきているそうです。正しく縫い終わった後には,仕付け糸は不必要なものとなります。いつまでも付いていたら,それはそれは恥ずかしいことです。
本校教職員は,子どもたちの発達段階に応じて,その仕付け糸のような「心」で,前述のことが身に付くよう根気強く指導してまいります。保護者の皆様のご理解ご協力のほど,どうぞよろしくお願いいたします。