あさひ学園に勤務して、今年で11年目。
オレンジ校で小学部担任を8年。そして、2年前から主事補として勤めさせていただいています。
「主事補」とは、何?と思われる方がいらっしゃると思います。実際、主事補になった時、保護者から「先生、今年は担任じゃないのですね。主事補…それは、何をなさるのですか。」とよく聞かれました。あさひ学園の4校には、1名ずつ主事の先生(日本で言えば校長先生のような方)が任命されています。主事補は、その主事を補佐し学校運営がスムーズに行くよう色々な職務を遂行しています。例えば、校舎管理、教材・教具・備品の管理、借用校の管理者やセキュリティーとの連絡と調整、各種行事(入学式・運動会・卒業式など)の会場準備や司会、各種文書作成と配布などがあります。
主事補になった当初は、何から手をつけていいのか分からず、ベテランの主事補の先生に色々指導していただきました。今でも、もう1名の主事補の先生や他の先生方に支えられて、毎週の仕事をこなしているという状態です。こんな私ですが、先生方や児童生徒が支障なく授業に取り組めるように、よりよく学べる環境作りに努めています。そして何よりも明るく笑顔でをモットーにしています。
主事補の仕事以外に担当の授業もあります。今年度は、小学3年生の理科を教えています。3年生は理科という科目が出てくる最初の学年で、自然の事物・現象の違いに気付いたり、比較したりする資質・能力の育成に重点がおかれています。観察や実験を通しての授業が多いのもその為です。例えば、1学期は、オクラとホウセンカの栽培と観察、モンシロチョウの育つ様子や体の仕組みなどを学習します。実際に観察できるように、我家でオクラとホウセンカを栽培したり、モンシロチョウを育てて見ました。教室で、実物を見た時のキラキラした子どもたちの目。感嘆の声。理科ならではの楽しみがあります。日本での理科での観察や実験と全く同じとはいきませんが、わかりやすい楽しい授業を目標にしています。
同時に楽しさだけではなく、厳しさとけじめのある授業を心掛けています。これには、趣味で学んできた剣道による日本文化の礼儀・作法の大切さを感じた影響もあるかも知れません。 今、あさひ学園に通っている子ども達・将来通ってくる子ども達に、メッセージがあります。『努力を続ければ、必ずそれは実り、将来の自分の財産・宝物になる』ということです。日本語と英語での勉強の両立は大変ですが、日々の授業を大切にし、家庭学習に取り組み頑張ることは、自分の力となるのです。
私が米国に来る前にアルゼンチンのラプラタで、日本人移住地の日本語学校で教鞭をとっていた時の話をしたいと思います。あさひの子ども達と同じように現地校に通いながらの日本語学校での学習。しかし、校舎は父兄の手作りの小屋、教科書は、3年ぐらい前のものを使い回し、日本語用のノートなどありません。教師は私一人で、子連れ―長男をおんぶしながらの授業でした。そんな状況の中でも、子ども達の学習に対する意慾と姿勢は、すばらしいものでした。宿題(家庭学習)を忘れてくる生徒は1人もいませんでした。そして、小学校6年間を学んだ8名の子ども達の日本語力は、完璧に身に着いていました。
あさひ学園は、教科書も毎年無償で配布され、日本からの派遣教員の先生方もおられます。たくさんの先生方に恵まれ、安全に学習に取り組めるよう父兄の協力もあります。色々な人々に支えられて学習できることに感謝し、目標を持って取り組んでほしいと思います。
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