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あさひ学園便り
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【第276号 2008年3月1日】

節目

あさひ学園校長 秋山 浩一

 人生の節目,季節の節目…など,「節目」という言葉は,いろいろな使われ方がされているようです。私も中学校の学級担任をしていたころ,1本の竹の絵を描いて,竹にある節を目標にたとえ,「小さな目標の達成の積み重ねが大きな目標の達成に結びつく」というような話をした記憶があります。また,入学式や卒業式を節目にたとえ,新鮮な気持ちを持たせたことを思い出します。

 3月8日(オレンジ校は9日)には,各校で卒園・卒業式が行われます。卒業生のみなさんは,本校での「節目」を迎えられます。人生の節目となる瞬間は,その時は自分自身では余り意識しなくてよくわからないかもしれません。しかし,のちに振り返ってみると,人との出会いやある体験が転機のサインであったり,成功の鍵であったりすることがあります。幼稚部,小学部6年生,中学部3年生,高等部2年生のみなさんには,節目である卒園・卒業式に,そのことを意識して臨んでほしいと思います。

 卒業するみなさんの中には,幼稚部からあさひ学園で学び続けてきた人がいます。長い人では,10年以上にもなる人がいると思います。また,途中編入学してきた人もいます。あさひ学園で過ごした期間の長短はありますが,みなさんの記憶の中に,あさひ学園での思い出は深く刻み込まれていることと思います。現地校や様々なアクティビティとの両立に苦労した思い出,宿題の山と格闘した金曜日の夜,それら苦しかった出来事を乗り越える力を与えてくださったご両親や友人への感謝の気持ち,がんばり続けた自分への賞賛,それら様々な思いを胸に,みなさんは節目を迎えられました。卒園・卒業後は,引き続き上級学部へ進学する人や別の進路へ進む人など,道はそれぞれ分かれますが,自分自身を大切にしながら,今後の人生を歩んでいくことを希望します。

 卒園・卒業されるみなさんに,次の言葉を贈ります。これは,アメリカの国民的詩人であるロングフェロー(H.W.Longfellow)氏の『The Rainy Day』という詩の一節です。ロングフェロー氏の詩は,日本の高校生の英語授業の題材としても使われ,その詩の多くが平易な英語で書かれているので,読者の胸に直接感銘を与えてくれます。

Behind the clouds is the sun still shining.
「雲の後ろには,いつも太陽が輝いている」

 仮に大きな雲が太陽を覆い隠しても,太陽がなくなるわけではありません。仮に,私たちが大きな雲に遮られることによって一時的に太陽を見失ったとしても,太陽は必ず雲の後ろで輝き続けています。

新たな目標を設定し,その実現に向かって歩み出そうとする時,その行く手を阻む何かに突き当たった時,この言葉を思い出してください。多くの課題や困難が,この雲のように,一時的にみなさんの太陽の輝き(未来)を覆い隠してしまうことがあっても,必ず雲は消え去り,また,消し去ることができ,太陽の輝きを手に入れることができるのです。みなさんの未来に幸多からんことをお祈りします。

私ごとで恐縮ですが,この3月をもって帰国のはこびとなりました。平成17(2005)年3月に着任以来,この3年間に,あさひ学園で多くのことを学びました。帰国後は,この経験を日本の教育に活かすとともに,あさひ学園で頑張っているみなさんのことを,日本の子どもたちに伝えていきたいと考えています。あさひ学園の園児・児童・生徒のみなさん,保護者のみなさん,教職員のみなさん,関係者のみなさん,お世話になりました。ありがとうございました。

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