卒業生・同窓生便り
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経験できることは何でもチャレンジ!
東條 浩さん

皆さんはじめまして。1993年にパサデナ校中等部を卒業した東條浩です。私のアメリカ生活は2歳の頃から始まりました。1回目は父の仕事の都合で2歳から小学校1年まで5年間。その後日本に帰国して、再びアメリカにやってきたのは小学校5年生から高校卒業までの7年間。そして現在、3度目のアメリカ生活をアリゾナ州で送っています。日本で大学を卒業後、富士通株式会社に入社し、社内教育制度を利用して、現在Thunderbird School of Global Management(サンダーバード経営大学院)にてGlobal MBAを学習中です。

現況(留学している経営大学院での生活)
2007年秋よりビジネススクールに通い始め、卒業まで数ヶ月となりました。ビジネスがよりグローバルになっている今、グローバル分野で常にナンバー1の評価を得ている Thunderbird MBAを選びました。ここアリゾナ州は、砂漠やサボテンがあり、昔の西部劇にでてくる風景も数多く残っています。自然も大変豊かで、グランドキャニオンを始めグランドサークルを中心とした国立公園も数多くあります。気候はロスと似ていて常に温暖で乾燥していますが、唯一違うのは夏場の連日40度を超える猛暑で、太陽の日差しが痛く感じるほどになります。

ビジネススクールでは、1年目は経営の基礎を幅広くそして深く学び、2年目は学んだ経営知識を実際に使う・活かすことに重きを置いています。私は1年目をインプット、2年目をアウトプットの時期と捉えています。事業計画書の授業では、今まで学習してきた経営知識全てをビジネスプランに反映させます。最後は教授が招待する投資家(証券会社、起業家、VC)の目の前でプレゼンをし、彼らにフィージブル(実行可能)な事業計画書か否かを評価してもらいます。コンサルティングの授業では、コンサルティングの基礎知識を学びながら、今までの経営知識全てを活かしてクライアントに対してコンサルティングプロジェクトを行います。これは学生の「勉強」の一環としてのコンサルティングプロジェクトではありません。企業側もその対価として、大学側にコンサルティング費用を支払っているため、学生もプロ並の厳しいアウトプットが求められます。

現在私が最も力を入れて取り組んでいるのが、教授と1対1形式のコースです。当校では少数制の特色を活かして、(負荷は相当高くなりますが)教授と直接研究に取り組むこともできます。私の研究テーマは、真のグローバル化が追求される際の適切なプロジェクトマネジメント(PM)に対する取り組みです。

課外活動では"President's Campus Greening Challenge"といった学長主催の学内における二酸化炭素削減提案大会があり、アメリカ人、中国人、韓国人、そして日本人から成るチームの異文化間コミュニケーションとプロジェクトマネジメントが成功し、見事優勝しました。先日行われた事業計画書の提案大会では結婚式ビジネスの提案で3位に入賞しました。

日本の大学での専攻科目の選択理由
小さい頃よりビジネスに関心があった為、その探究心から横浜国立大学経営学部を志望しました。大学では、経営に関する知識全般を学び、担当教授の下、「組織」に対する関心が高まり、卒論では「逆ピラミッド型組織」について研究しました。経営に関する土台はここで身につけることができましたが、1つ反省をするとしたら、在学中、更に強い目的意識や目標を持っておくことでした。会社に入社後、そして現在のMBA留学では高い志を持っていますが、強い目的意識や目標を常に持っておくことで自分自身のモチベーションも大きくかわってきます。一般論ではありますが、日本の大学は受験に重きを置き、入学後の志はアメリカの大学と比較するとそれほど高いものではないように感じます。アメリカではやりたいことを明確にした上で大学に入学する学生が多く見えます。これからの皆さんには高校・大学に入学される際、「将来、何がやりたいのか?」をよく考えた上で学生生活を送ってほしいです。

会社を選んだ理由
私の就職活動はちょうど就職氷河期と言われた時代で厳しいものでしたが、思い返すと色々な業種や企業について学ぶ良い機会でもあったと思います。兄の影響を受け、早い時期から就職活動を行い、ほぼ全ての業種に計100社以上は応募して、連日面接を受けていたと記憶しています。自分との価値観、フィット感を確かめるにも非常に良かったと思います。その結果、2000年に富士通株式会社に入社し、海外営業・マーケティング、国内営業を経て、現在は海外グループ会社も含めた社内システムに対する企画・統括を行う部門に所属しています。取得したプロジェクトマネジメント資格のPMP(Project Management Professional)を活かし、複数のプロジェクトを担当しました。半年に1度は米国や英国へ出張に行き、拠点の外国人とビジネスをします。

あさひでの生活、在籍年数、思い出(楽しかったことや苦しかったこと)
あさひ学園には、1回目のアメリカ生活の際は小学1年の途中まで、2回目は小学5年から中学卒業まで在籍していました。毎週同級生に会うのが楽しみでしたが、勉強は週に1度であったため簡単ではありませんでした。しかしそれは卒業した後に少しずつ分かってきたことではありますが、「週に1度だったけれどあさひ学園で勉強して良かった」と思えるときが必ずきます。

運動会のラジオ体操で生徒の前に出て模範となったこと、卒業式で答辞を読んだこと、先生に怒られたこと、みんなと楽しくお弁当を食べたこと、文集作りなど楽しかった思い出がたくさんあります。鬼のように怖かった先生もいましたが、今では私にとっての恩師とも言える方で、定期的に手紙などを交換しています。1つ1つの出来事もとても懐かしく思い出深くありますが、それ以上に良かったのはやはり友人や恩師との出会いだと思います。当時の同級生とは今でも親しく付き合い、日本に居た頃は私が幹事となって定期的に同窓会も開催しています。あさひ学園では勉強以外にも学ぶことがたくさんあったと改めて感じます。

将来の抱負
将来に対する希望や思いはたくさんあり、ここでは全てを紹介できませんが、今までを振り返って考えてみると私の場合、一貫して「グローバル」が常に軸となっていると考えます。短期的には、卒業後は会社に戻り、会社が現在目標としている「真のグローバル化」に貢献できる業務を追求したいと考えています。長期的には、いつかは自分でビジネスをやりたいという大きな夢を持っています。現在それに対する準備期間中です。

あさひの在校生へのメッセージ:
週に1度のあさひ学園での勉強でしたが、振り返って考えてみると貴重な経験と素晴らしい出会いの場だったと思います。皆さんが毎週通っているあさひ学園は文部科学省より認定された立派な補習授業校ではありますが、「お勉強」をしに行く場だけだとは思わないでください。今後、中学、高校、大学受験で日本に帰国される方もいるでしょうし、アメリカで引き続き生活される方もいるかと思います。どちらにしても、日本人としての自覚を忘れず、日本の考え方や文化を正しく理解していくことが後にとても重要になってきます。今後、ビジネスは更にグローバル化が進んでいきます。アウトソーシングやオフショアなどで海外に進出していく傾向が更に早まることは避けられません。一方、日本も海外企業や外国人を更に誘致していくことでしょう。そんな世界がボーダーレス化、グローバル化が進む時代の中、求められるのは単なるバイリンガルではありません。求められるのは、語学だけでなく、海外の文化も理解でき、そして日本の文化や考え方も理解できている異文化理解のある「あなた」です。異なる人種が集まるロスの現地校では異文化を身につけることが比較的しやすいというメリットがあります。あさひ学園との両立は大変かと思いますが、異文化経験をもち、日本の教育・文化を理解している皆さんには今後多くのチャンスが待っています。私もその一人です。私はロスでの生活や経験が、会社では常にグローバルの視点で見ることができるようになったと思います。社費MBA留学というチャンスも得ることができました。留学先では、日本の視点をしっかりと周りの外国人に対して主張し、グローバルの視点でも理解することができ、あさひ学園や学生時代の経験が多いに役立っていると思います。

色々と経験してみてください。全てにおいて積極的に挑戦するという「心」を常に持てるようにしてください。失敗も挫折も全て良い経験になりますし、それを経験することで成功していきます。チャレンジすることは自分の世界に幅を持たせます。世界が広がると楽しくなります。友人も増えます。人生は1度しかありません。経験できることは何でもチャレンジしてくことを強く勧めます。

Thunderbird Global MBA留学日誌
http://tojodojo.blogspot.com
こちら国大卒業生(横浜国立大学卒業生記事)
http://www.ynu.ac.jp/press/graduates/gra_6.html

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